2020/1/24
郡山クライミングジム ナナシノ様マット補修
2011年の東日本大震災の年に作らせていただいた郡山市内にあるナナシノ様。
いまでこそスペース的にはそれほど余裕のある物件ではなかったため、壁はいわゆる3面張り構造。真ん中のマットを中心に3方向からの墜落に備えるレイアウトです。一番効率の良い配置ではあるのですが、マットにとっては一番過酷な仕様となります。
マットは基本的にウレタンとカバーの組み合わせ。どちらかが先に傷むものではなく同時に傷んでいきます。
傷む原因はたった3つ。
①ウレタンが圧力を受けて元に戻るための回復力の減少。
②紫外線による経年劣化
③酸化と加水分解によるカバーコーティングの劣化とウレタン分解(床との断熱未施工による結露等による)
今回のナナシノ様のように3面張りだと単純に墜落回数の3倍増と、待機スペースからのアプローチで必ずマットの上を歩いたりセッションだと数人がずっとマットの上に滞在するために回復時間がなくなります。
オーナー様には施工時から上記の注意事項を説明したところ、いち早くサブマットの導入と、マットの上に待機しないルールの徹底をしてもらいました。
おかげさまで丸々8年経過しましたが今回はウレタンの交換は必要なく、シャッフルのみ。カバーはさすがに傷みが激しいので新しいカバーを設置しました。
オーナー様や常連さんたちのお手伝いもありましたので、すべてのウレタンシャッフルと新しいカバーを取り付けるために外周周辺の清掃(これが一番大変)を含めて、1日の休業で完了することが出来ました。
みなさんお疲れ様です。
ありがとうございました!
最後に、マットの長持ちの秘訣は待機エリアとの境にはベンチ仕様のマット抑えが必須です。
他社様の施工でも後付け工事は可能ですのでお気軽にお問い合わせください!