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株式会社ストーンマスターズ - STONE MASTERS

News- お知らせ -

2020/4/4

ベースキャンプ小竹向原店マット浸水対策工事完了!

昨年暮れにメインマットとインストラクションエリアのマットウレタンとカバーの取り替えを行いましたベースキャンプ小竹向原店ですが、その後、雨の多い暖冬の影響?により一部ウレタン下に浸水していることがわかりました。

マット交換のときには気がつかなかったのですが、建物の一部から雨水が伝わって壁の取り付きとマットの下に漏水浸水していることが発覚しました。

水を吸った濡れたウレタンほどやっかいなものはなく、重いしカビ臭いし乾かすことも容易ではありません。

浸水箇所の8枚のウレタンは新しいものに交換し、今後のことを考えて、新たに全面マットを外して浸水箇所を再確認しました。

そのうえで、当社のマット設置では標準仕様化しているウレタン下に断熱材を敷き込む作業を行いました。

他社様ではまったく行わない仕様ですが、当社ではとくに新規工事の際にはなかば強制?的にお奨めして設置工事させていただいております。

なぜならば、百利あって1害しかないからです。1害というのは当然ながら断熱材のコストです。

百利というのは大げさですが、おもに3つの利点があります。

1. 大抵のジムは倉庫物件が多く、そうでなくても床はコンクリートの場合が多いです。マンションでも石灰岩のルートでもそうですが、寒暖差による結露、染みだしは避けては通れない宿命です。ウレタンを直接設置すると当然地面との間に結露が生じますが、それが乾くにはおそらく数週間以上必要です。よって、そこには黒カビが発生し、またウレタンの敵である湿度による加水分解が始まります。

断熱材はほとんど吸水しないうえに地面からの熱を遮断するので、ウレタンの下面には結露が発生しません。

2. マットが傷む箇所というのは大抵が緩い傾斜の取り付きから40センチ〜1mの幅の範囲内や、マットの上しか待機スペースのないような箇所がほとんどです。当社では定期的なウレタンのローテーションを推奨していますが、当事者にとっては日々のわずかなヘタレ進行具合が分からないものなので、気がついたときにはかなり末期症状な底突きするぐらいのヘタレ度合いになっていることが多いです。

そんな状態になっても断熱材が最後の盾となり、最悪ケースのかかと落とししても25ミリの断熱材が最悪の結果を防いでくれます。

3. 以前、名古屋の新規ジム様でなぜかマット下に上水道パイプを設置することがありました。オープン早々になんらかの不具合により水道管から漏水して、ウォーターベッドのように大浸水してしまいました。

連絡を受けてすぐにカバーをはがして点検してみると水溜まりができていて断熱材がプカプカ浮くほどでした。

そこのジムは当社で施工したところですが、当社ではウレタンそのものも個別にビニールで包んで空気に触れることによる酸化劣化防止の意味合いも持たせてあります。それが同時に防水効果も発揮していて、おそらく10センチ近くまで浸水したのにウレタンは一滴も水を吸っていないという奇跡を生んだのでした。もちろん断熱材だけでも初期の20ミリぐらいまでの浸水には対応しているので、とくに低い土地にあるジムにはお奨めです。

手前味噌自慢話で長くなってしまいました。

世の中が不安に包まれているときにこそ、日頃から少しでもリスクを減らしたり長い目で見てコストをかけない工法を目指して試行錯誤している自社の姿勢は間違っていなかった、と実感している今日この頃です。